PICマイコンの開発環境を考える

PicWriterUSB_01

MacBook Pro(M1)でPICマイコンのソフト開発をしたい

こんにちは、リゲル・インテリジェンスです。

「PICerFT」でのPICマイコンへのソフト書込みには全く問題ありません。部品としてFT232RLモジュールは購入しましたが他周辺回路に関しては手持ちの部品を使いましたので、出費は1,000円以下で費用対効果の面でも最高と言って差し支えないです。
「PICerFT」はWindows専用ですので、MacBook(2017)にBoot Camp + Windows11にて使用させていただいております。MPLAB X IDEもありますので、開発環境的には特に不満はありません。

ですが、ソフトウェアの開発環境は最近購入したばかりのM1 MacBook Proに集約させたいと思いまして、何か良い方法がないか少し調べてみました。Macをサポートしているものもいくつか見つけたのですが、実際に試してみるとM1プロセッサ(Rosetta経由含む)で動作しなかったり、「PICerFT」と同様にFT232ベースでも動きが怪しくChipをまともに認識できないとか、18FシリーズのPICマイコンをPICライターにするなどちょっと禅問答かと思わせるようなものだったり。

PICマイコンの書込み治具をスクラッチで作成されている方は意外と少ないのだなという印象です。素直にPickitを使う、もしくはそれだけ「PICerFT」の完成度が高い、ということでしょうか。

所有しているPIC16F1823にだけ対応すれば良いので自分で作ろうか? 「PICerFT」のファームウェア不要のコンセプトは素晴らしいですが、FT232の制御をホスト側(macOS)から行うのは色々と面倒そう。RP2040みたいに特別な書込み装置無しでファームウェアを変更出来れば良いのですが。。

RP2040で作れば良いのでは!

ちょうど(?)手元にSeeed XIAO RP2040がありますので、早速作ってみました。

PicWriterUSB_01

PicWriterUSB_02

PICマイコンの書込み環境としてはかなり良いものに出来たのでは無いかと思います。

  • ベースがRaspberry Pi Picoなので、ファームウェアの書込みに専用ライター等不要:UF2ファイルのD&DでOK
  • プラットホーム(ホスト側のOS)依存無くPICマイコンへの書込み可能:DAPLinkのようにUSBドライブへHEXファイルをD&Dするだけ
  • ホスト側OSにアプリや特殊なドライバのインストール不要:ファイルコピーが出来れば良い
  • 早い:PIC16F1823のFlash全領域(EEPROM除く)への書込みが0.4秒で完了

手前味噌になり恐縮ですが、次回以降でもう少し詳しく紹介していきたいと思います。

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