フィルムカメラのデジタル化 – センサーの固定

sensor_core2

センサーユニットの固定とフィルターの配置

センサーの位置を決めるために、

  1. ファインダーを覗いて撮影対象にピントを合わせる(可能な限り厳密に)
  2. カメラを固定
  3. カメラのシャッター幕の後ろにセンサーユニットを仮固定し、撮影する
  4. 撮影された画像をPC上で確認し、ピントの状態を見る

という手順をトライ&エラーで行います。画像はセンサーを仮固定したセットの状態です。

test_set

画像中央下部にRP2040ボードが見えますが、デジカメ側のシャッター動作をエミュレーションさせています。

何度かテストを繰り返した結果、センサーユニットをかなりレンズ側に寄せる必要があり、フィルムレールに当たる部分をヤスリで削ることで位置を調整しました。

sensor02

上の画像は既にカメラの裏蓋にセンサーユニットを組み込んだ状態のものです。IRカット/ローパスフィルターは外しており、保護ガラスの表面が見えています。フィルムレールが当たる部分(画像の黄色線)をヤスリで削りながらピント確認を行いました。保護ガラスを含めたフィルムレール位置からの凸は1mm程で、シャッター幕との干渉を考えるとほぼ限界です。
余談ですがセンサーユニットの樹脂はガラス繊維混入なのかとても硬く、ヤスリで削るのはすごく苦労しました。。

画像ではIRカット/ローパスフィルターは外していますが、このフィルターが無いとピントが出ません。フィルターはレンズではなく平面ですが空気よりも屈折率は高くフィルターが入ることで0.3mm〜0.4mm程光路長が短くなり、その分センサーをシャッター幕から離すことが出来ます。

最終的に下記の構成にしました。

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保護ガラスを含めたセンサーユニットはカメラの裏蓋に固定しますが、フィルターはシャッター幕の前、ミラーの後ろに配置します。1mm厚のABS板でフィルターの枠を作り、両面テープでシャッターユニットの前に固定することにしました。

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右側の画像ではフィルターの奥にシャッター幕が見えています。

センサーユニットは基板が当たる部分をくり抜いた裏蓋に固定します。(右側にあるのはSDカード基板です)

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