フィルム一眼レフカメラの修理

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古いカメラの動作不良を直してみる

こんにちは、リゲル・インテリジェンスです。

画像のカメラは私が中学生の時に小遣いを貯めてやっとの思いで購入した一眼レフです。初めての「自分のカメラ」でしたので嬉しかったことをよく覚えています。
つまり40ン年もののワンオーナー品、ですが久しぶりに防湿庫から取り出して触ってみるとミラーアップしたまま戻らない状態になってしまいました。
もちろんメーカー修理は受けてもらえませんので(古すぎて)ネットの情報を頼りに分解修理してみました。

当時のPENTAX製カメラは小型・軽量を標榜していましたので、細かい作業が多くなりがちですが構造はそれほど複雑ではありませんので、問題のパーツ=ミラーボックスの取り出しは割と直ぐに出来ました。

mirror_box

上がミラーボックスの正面と側面の画像です。修理済みのものです、beforeは撮り忘れましたすみません。
基本的にバネとリンク(レバー)、カム(ストッパー)で出来ています。樹脂部品は殆どありませんので分解=破壊になることは無く、構造を理解しつつ一つずつバラして固着した部分を清掃・給油すればOKです。
構造は一見複雑に見えますが非常に合理的に出来ています。

  • シャッターチャージ(フィルム巻き上げ)で強いバネをセット
  • シャッターボタン押し込みによるリンク操作で強いバネのストッパーが外れてミラーアップする
    同時に弱いバネを強いバネの力でセットする
  • シャッター動作完了によるリンク操作で弱いバネのストッパーが外れてミラーダウンし、一連の動作完了

巻き上げレバーの操作で溜めたバネエネルギーのみを利用し、シンプルな機械動作で一連のシーケンスを完了させるのですから感心します。CADなど無い時代に製品としての耐久性も考慮しながら設計するわけですから「職人技」ですね。
破壊せずに分解・再組み立てが出来ますので、きちんと整備すれば当初の機能を取り戻せることにも金属製の機構制御の良さを感じます。

当時の日本のモノ作りの良さを堪能しつつ無事にカメラの修理が出来ましたので、久しぶりにフィルムを通して撮影してみるかと思ったのですが、、高い、高いですよフィルム!! 現像代も値上がりしているようで、貧乏性の私にはとても気楽に撮影を楽しむような気分になれません。。

なんとか気軽に使う方法はないかを探していたら、デジカメを分解してフィルムカメラに組込む=デジタルデータバックを自作されている方がいるのを見つけました。たしかにデジタル化すればランニングコストを気にせず古いカメラでの撮影を楽しめるでしょうが、使い勝手がイマイチでは? と思いつつも「自分で作ってみる」の精神でやってみました。

次回以降、少しずつまとめていきたいと思います。

 

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